目覚ましのベルを消して、足立の肩を揺らした。
「起きろ」
しょうこりもなく、また布団にもぐろうとする足立を引き寄せて、鼻をつまんでやる。
むにゅむにゅと口をうごめかせて、ようやく足立は目を開けた。
手を離してやると、
ぼうっとしていた足立は、三度パチパチと瞬きをしたかと思うと、いきなりカッ目を見開いた。
「えぇえええ!? なんで堂島さんがいるんですかぁ!」
叫びながら頭を抱える。
「いってぇ、なにこれ、二日酔い?」
「昨日、すごかったからな」
「え? え? え?」
そこでようやく俺と同じ布団で眠ったということに気づいたらしく、足立はかぁっと顔を赤らめる。
こいつ、可愛いな。
ちょっと意地悪してやりたくなって、必死に記憶を辿ろうとする足立に、俺はにやっと笑った。
「可愛かったぞ」
「なにが!?」
「また今度やろうな」
「だから、なにがぁ!?」
「早くしないと遅刻するぞ」
「〜〜〜っ! あぁもう!」
起き上がろうとして自分の服装にこれまた絶句し、トマトみたいな顔になった足立に、昨日脱がせた服を放ってやる。
「み、見ないでくださいよ!?」
「へぇへぇ」
廊下に出て、俺は扉を閉めてやった。
「あぁそうだ。シャワー使ってもいいからな」
「〜〜〜っ! 早くむこう行ってください!」
「わかりましたよ。お姫様」
「・・・っ!?」
あせる声。衣擦れの音。よろめく足音。
・・・面白いやつ。
台所に向かいながら、俺はこっそり肩を震わせた。
>>>TIP*13-7