俺が目を離すと、すぐ足立はいなくなる。
「ったく! 俺は迷子センターじゃねぇぞ!」
聞き込みをしながら、足立の姿を探す。
あんなやつ放っておけばいいという声と、いやいや俺が面倒みてやらないとという声に板挟みになりながら、結局、あいつを探してしまう。
「足立ぃ!」
「げっ、見つかっ・・・じゃなくて、どうしたんですか、堂島さん」
「どうしたもこうしたもねぇよ! どこほっつき歩いてんだ、てめぇ!」
「いたたた! 主婦層への聞き込みっすよ! ほら!」
耳を引っ張りながら、足立のメモを見ると、確かに今日の日付だ。
「・・・そうか。すまん。けどな、俺から離れるときはちゃんと言え。
そうじゃないと・・・」
「寂しい?」
「あほか! 探す手間がかかんだよ!」
「もう。そんな怒鳴らなくても、ちゃんとそばにいますって」
にこにこと笑うやつに、なんだか違和感を覚える。
「・・・お前」
「はい?」
「・・・なんでもない」
視線をそらし、まさかな、と自分の予感を打ち消す。
俺に探してもらいたいからいなくなる、なんてな。
「ガキじゃあるまいし」
「なんか言いました?」
「・・・手間のかかるやつだなぁ、お前は」
「へへっ。惚れてもいいですよ?」
「ばか」
こづいてやると、なぜかうれしそうな顔をして。
調子くるうなと、溜息を吐いた。
>>>TIP*13-3