マヨナカへようこそ


右手に満月。
左手にせせらぎ。
照らされた夜道を両手を広げて、
綱渡りのように、ゆらりゆらりと渡っていく。
足立透、飲み会帰り。
堂島さんは欠席。
ただいま俺、堂島さん欠乏症。


「あ〜キスしたい」
むしろ押し倒したい。

電波が通じたのか、携帯のバイブがなった。
堂島さんからのメールだった。

”明日、現場集合。
遅刻するなよ。”

「・・・なんだよ、もっと色っぽいこと書いてこいよ」

”キスしろ”と打って、
電源を消す。

そんなメール送れてたら、はなから苦労はしない。

堂島を好きになってしまった。
男で上司で年上。
ハードルは高いと思っていたけど、
堂島さんたら隙は多いくせに、
なかなか触らせてくれない。

柔道得意なせいか、獣の勘なのか、
俺の攻撃をギリギリでかわす。
色っぽい雰囲気なんて、つくれるはずもない。
告白って、どうすればいいわけ?

ちくしょう。
好きになってもらえるのに、
やれるようになるまでに何年かかるんだ?
あ〜も〜、堂島さんにかける時間だけ1日35時間くらいあればいいのに。
24時間ぷらすマヨナカテレビで、それってなんとかならないかな。

・・・マヨナカテレビ、か。

飛躍した思考に、ひょいと理性が乗っかった。
入り込んだ者の奥底に封印している本音を解き放ち、
欲望を具現化できる異空間。
それを応用できないだろうか?

たとえば心の奥に秘めた淫らな欲望を言わせたり、
コスプレさせたり。

現実世界でできないことでも、
あの世界を使えば・・・。

うわ、エロい。
エロいよ堂島さん。

妄想だけでキャベツが食えます。

高速で回転する桃色の思考にあわせ、
歩く速度もはやくなる。

ラッキーなことに、
明日の仕事は昼まで。明後日は、久しぶりの休日だった。





副題「やりたい放題、足立がゆく」
続かせていいんだろうか、このネタ・・・(笑)
思いついたときに続きを書こうと思いますが、予定としては、
ショタ堂島さん、高校生堂島さんは出現することでしょう。
う〜ん猫耳やらワンコやらは、どうしたものか。
ギャグバージョンとシリアスバージョンを作るか?
ふ〜む。
よかったらご希望を聞かせてくださいな♪